思いきりアメリカ

窓を開ければ、南国の花のように華やかなツツジが咲き、樹々の緑も芽吹いている。
満開となった春が、夏の扉を開けようとしている今日この頃。
空もスカッと青いしね。

写真は年明けに工事を開始した住戸。
既に完成し、引渡しも済んでいる。
工事中から住戸内の様子を「チラみせ」告知を行っており、今回は春先の工事完成を待たずに購入者が決まっていたのだ。

「工事中ですけど、見ます?」
「はい、明日にでも!」

ということで、現地集合。
そう、ボクは出来るだけ自分の足で来てもらうことにしている。
迷ったり遠回りしたりして、第一印象は良くないかもしれない。
けれど、それでいいのだ。

今回も、それは散々な始まりではあった。
というのも、ウチは「光、風、緑」が眩しい物件が多い(単にボクの好み)。
ということは、(必然的に)山だったり、丘だったり、坂だったり、もするわけで‥。

「近くまで辿り着いているはずなのですが、迷ってしまって‥」
「今から行きます。そこを動かないで!」(救助隊か‥)

(無事、保護完了?)
「スーツケース持って、この坂は上がれません!ここ無理です!」
「ですよね。まぁ、せっかくですから室内を見ていってください。今日は電気工事していますけど‥」

翌日、連絡があった。
「スーツケースはタクシーに載せることにしました(笑)」とのこと。
‥(笑)

判断も、身のこなしも早い方。
そして止まらず、常に動き続けているようにお見受けする。
だからスーツケースが相棒なのだろう。

ボクはすっかり根が生えて、若い頃に描いた暮らし方とは随分違う(それでよいのだ)。
それ故、ちょっと眩しいな、って思う。
そんな方の拠点として、ボクの(可愛い)物件を選んでいただけたことが嬉しい。

おまけに、郷里の素敵なお品をたくさんに戴いた。
お礼を言いたいのはボクの方です。
Nさん、有難うございました!