世界水準

日本の住宅はウサギ小屋、と言われた時代があった。

最近、世界各国の一人当たり居住面積平均値の一覧を見た。
米国が頭一つ抜けて広いが、日本と欧州の数値は殆ど変わらない。

ちなみに、その一人当たり居住面積は40㎡台半ば程度。
たしかに、一般的な世帯人数を掛けると随分と大きな家が必要だ。
例えば、4人家族で180㎡。
首都圏のマンションでは到底及ばない。

一般的な分譲マンションの場合、100㎡を超える住戸でさえ全体の2~3%ではなかろうか。
「4人家族→70㎡の3LDK」、このあたりが供給者側のイメージだった(最近はワカリマセン)。
だから、南北に細長くて東西間口の狭い箱の中に「和室+洋室+洋室」を押し込んだ。

つまり、布団敷いて寝る夫婦、洋室2室はそれぞれ子供、で決まり。
父ちゃん母ちゃんは、LD横のペラペラ「段ふすま」に仕切られて就寝する。
これがマンション暮らしのスタンダードとなって久しい。

それでは計算してみよう。
70(㎡)÷4(人)≒17.5(㎡/人)
うーむ、やはり首都圏マンションは「うさこちゃんのおうち」なのかもしれない。
でも、かわいくていいじゃないか、とも思う。
いや、それは名前がカワイイ、のか‥。

ところで話は変わるのだけれど、
ウチの物件選び、プランづくりはちょっと変わっている(と思う)。

まず、物件選びについて。
開放廊下(外廊下のことヨ)にずらりと並んだ玄関扉‥、というマンションはあまり好まない。
開放廊下に面した居室が玄関扉を挟んでふたつ‥、この居室の窓から面格子を通して外(ローカだぜ)を見るというのは、どーなのか。
カーテンやブラインド閉めっぱなし、むべなるかな。

まあそれは個人の趣味だから良いとして、もうひとつの「プランづくり」について。
専有面積は50~80㎡程度と一般的だが、私はプランを「いぢる」。
「どういぢるの?」と聞かれても、文章で説明するのは難しい。
いぢり易い基本プラン(窓や水廻り位置、躯体のカタチのことヨ)もあれば、いぢり難い基本プランもある。
ちなみに、いぢり難い物件は(リフォーム用の素材として)買わないのだ。
※「いじる」より「いぢる」方が、なんかねっとりといやらしく、私の執拗ないぢりに似合うので使ってみたが、なんかキモイのでもうやめます。

ということで簡単に言うと、ひとり(もしくは、せいぜいふたり)で暮らすのにいい感じにつくるのだ(もちろん個人の主観なので、何人で住んでもらっても良い。実際にのびのびと大勢で暮らしている方も居られるし‥)。

すると、一人当たりの居住面積は50~80㎡ではないか。
※若しくは、25~40㎡/人(二人居住の場合)だ。
あっという間に世界水準が見えてくる。

ウチの物件は世界水準といっていい!(のか?!)
ウチのお客さん(購入者のことヨ)の多くは、かなり世界レベルで暮らしているのかもしれない。それも、比較的無理なく、だ。

(見方によっては‥)世界に負けない住まい。
それを心の拠り所にしつつ、ボクは新たな住まいをアレコレ夢想している。

そしてまた、その住まいで始まる暮らしが、穏やかで心豊かであることを願って。

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