橋頭を渡る風

うねるような雲が青空いっぱいに広がる様は圧巻で、まるで新海監督の絵を見るよう。

そう思って見ていたら、左側の人面犬が気になった途端、ディズニー映画に変わってしまった。ワンワン。

さて、欄干の隙間から川面を望むこの場所は、多摩川の橋の上。停車中一瞬のショットです。並行して走る小田急線の車輛も、ちょうど橋の上。多摩川の真ん中から右は川崎市、左は東京都です。この道を川崎側から東京に向かう際には何の感慨もないのですが、逆に都内から多摩川を渡る橋上での一瞬の景色に、ホーッと見とれてしまうことがあります。(運転キヲツケマス!)

おお、ここから多摩丘陵、とはっきりわかる緑の立ち上がりに、枡形城跡の展望台が突き出す。右前方に目をやれば、よみうりランドの観覧車の向こうに連なる丹沢の山々。そしてその先には見事な富士山を望む、のですから。

そういえば、多摩川に近い丘陵端部の高台にある総戸数1,000戸規模の団地でのこと。ウチの販売住戸から、北方向を見て驚いた(団地、もちろん2戸1だから、北側窓からの眺望バッチリよ)。

だって、山がずらーっとこっち向いて並んでいる(気がする)んですよ。そんなところに山なんてないぞ。え、もしかして関東平野の向こう側? ということは、それ赤城山なのかい?えらい近くに見えるぢゃないか! と、暮れ始めたひろーい空を一人眺めて、その場から離れ難く、夕闇迫る頃まで(用もないのに)居続けたことがあります。

別にそこは孤高の高台ではありません。だって少しずつ、ゆっくり上がれば着くんですもん。あ、でもそれから階段で4階まで上がったわ‥。

駅徒歩圏、スーパー、小中学校、幼稚園ともに至近。中もバッチリ、居心地良し。不動産の広告みたいですが(販売済みです)、団地いいですネ。

ちょっと脱線しました。橋も団地も風抜けるトコロ。そうそう、姉ちゃんのいる友人からよく聴かされたな、ユーミン。中学生の頃のハナシ。

何の歌を?

何をって、埠頭を渡る風、ですよ。

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