格子戸をくぐり抜け‥

こぉしどを、くぐりぬけ、みあげるゆーやけのそらに‥と始まるその歌は、小柳ルミ子さんのデビュー曲「私の城下町」。なにか新年らしい写真を載せようと、ウチの物件としては珍しい格子戸の一枚を探していたら、突然頭の中を駆け巡ったのがこの曲、私の城下町by安井かずみ&平尾昌晃(それはどうでもよいが‥)。

その当時、僕はまだほんの子どもで、歌謡曲を聴くトシではなかった筈ですが、それでも刷り込まれています。ずいぶんと流行った曲ですから。それとも時が少し経ち、物心(ものごころ)がついた頃?、土曜8時のドリフで彼女が歌っていたのかな。よく出ていたもんね、ハハハ。(えらく古いハナシ失礼しました‥)

さて、この住戸は(僕が好きな)壁式のRC造3階建。開口部(格子戸のところ)の周りはぐるりとコンクリート壁なので撤去はできません。でもそれでいいんです、それが却って良い。住戸のなかに、もう一つコンクリート壁で仕切られた別空間があるイメージ。そしてその別空間へは、ガラッと木製格子の引戸を開けて入っていくという仕掛けです。

表の部屋と雰囲気を変えて、薄茶の壁に濃茶の廻り縁、窓には桐製ブラインドを。もちろん木製の格子戸は特注です。(より密閉性をというお客様に備えて、ワーロン製の障子紙を用意しておきました→不要でした‥)

さて、イサムノグチ(みたいな)ペンダントを灯して、格子戸を閉じると‥。おっ、結構いいじゃないですか!

肘掛椅子的小旅行(アームチェアトラベル)は、この格子戸を開けて‥。さあ、今宵は何処へ出掛けましょうか。

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