小さな夏、日本の夏

予想もしないタイミングで梅雨空に響くドドーン!ほんの数分でしょうか、先日のことです。今年はないものと思っていたけれど、小さな夏時間をもらった気分。雲は低く、大輪の一部を隠してしまったけれど。

水辺に花火大会あり。都県境を流れる多摩川だけに、例年この頃から秋にかけて複数観ることが出来ます。調布、川崎(二子玉川側も一緒?)、狛江でもありましたね。

それに加えて丘の上、あの三船敏郎も眠る春秋苑では夏祭りに花火。逆によみうりランドは季節外れの冬に‥。まぁこの辺りは省きます。

夏と言えばもうひとつ。時間軸は戻ります。毎年夏の始まりの頃、生田緑地には自然のホタルが出現します。真っ暗な湿地・田圃に光が浮かぶ様は、どこか遠くまで来たような。でもここ、向ケ丘遊園駅から歩いてくる場所ですよ!

また、広大な敷地でホタルを飼育しているのは、よみうりランド。さすがにこちらはちょっと有料ですが、夏らしい仕掛けの賑やかな催しを例年行っています。

このエリア、夏はとりわけ自然の存在感が大きく、夜の闇も深い。森の横を行くと無数の生き物の存在をひしひしと感じます。と書くとなんだか怖いですが、そんなことありません。でも、街なかとはひと味違った濃ゆーい空間があります。

もう少しすると、道路脇の樹をせっせとよじ登る、黒目がちの茶色いヤツを見かける時期です。そう、セミの羽化です。神秘的なその瞬間はもちろん大人が見ても美しいですが、ちいさなお子さんに是非見ておいて欲しいな、といつも思います。多摩丘陵は小さな大発見の宝庫です。

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