駅から3分、森まで1分

小さく見えて大きい。気持ちの良さそうな建物。

陽当たりのよい南斜面に、樹々を背景にした木質感あふれる建物。この春に新築されたものです。

なんとここ、駅から徒歩3分。東京から多摩川を渡って程無い各駅停車駅です。都心へは決して遠くないのですが、ここはどこ?という環境です。ハイ、どこでもドア。

さてここはどこでしょう?

ヒント:「ある目的地の名称が駅名となっているが、実はその目的地が遠すぎるという残念な駅」。きっと、そんなカテゴリーがあれば上位入賞が確実であろう駅。

もうお分かりですね。この写真の背後から続く森は、隣接する日本女子大(付属中高)キャンパスと一体となり広大な森を駅の近くに形成しています。そしてその森を抜けると(複数の歩道でアクセス可能です)「よみうりランド」エリアに到着するわけです。

はい、答えは小田急線「読売ランド前」でした。

ところで、写真の建物は何でしょう?答えは保育園。地域に開放されている施設も付属した、大きくて暖かみのある建物です。土や自然に近い保育に特徴がある、業界大手による運営なのだとか。実際の保育内容については僕は何も知りません。ただ、これだけ立派な土地建物は地主さんによるものでしょう。ソロバンだけではない、共感する何かがあって誕生した保育園なのだと思います、きっと。

とは言っても、箱は箱でしかない。この素晴らしい環境に魂を入れるのは一人ひとりの先生方なわけで。立派な箱や出来上がった(素晴らしい)仕組みの中で、それぞれが情熱を持ち続けられるか。どこの組織でも一緒の課題です。園児にも先生にとっても良い場所であることを願います。

脱線しましたが、徒歩3分の里山(のような)保育園、というのは希少です。普通に考えると、自然豊かな保育園は駅と反対方向にあって、保護者がエッチラオッチラ自転車漕いで、預けたらまた駅に向かう‥。それがここ駅3分保育園では、保護者が駅前で(でも駅ビル保育園ではない)森の園舎にこどもを預けて、勤務先に向かう‥。いいですね、こんな保育園が近くにあったら。

まぁ、できれば勤務先に向かわない方がいいのでしょうし、現に向かわないで済むリモート環境が整ってきた方もお見掛けします。こどもを預けるためだけに駅へ‥、さあ自宅に戻って仕事!なんて、まるで逆になったりして。

みんな違っていい。それも日によって。毎日はこういうものだ、みたいなルーチンが無くなって‥。こどもを預けて、今日は会社へ、明日は自宅で。こどもと一緒に今日は会社へ、明日は自宅で。毎日違って、みんな違って、みんないい‥ではないですか!

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