エレベーターがない

緑濃き広大な敷地に建つこの建物こそが、エレ無しの代表格!

最近、エレベーター(EV)ボタンを指の腹で押さず、指の外側を使うことが推奨されています。それどころか、足で床のボタンを押すという海外映像もありました。世間は非接触にシフトです。

かといって、密室でもあるEVを使わないという選択は高層マンションでは難しい‥‥

でもそもそもEVが無ければ階段を使うしかなく、非接触で非密室。3~5階建ての中低層住宅なら可能ですね。EVが不要なので、以前書いた「2戸1階段」型も多いので、リフォーム次第で光と風の抜ける気持ちの良い間取りになります。

EVが無く2戸1階段、の代表格といえば昭和40年代から50年代前半に建築された団地ですね。その広大な敷地を航空写真でみると、戸建てやマンション群が密集した周囲と一線を画す別世界。まるで建物が点在する森のようです。

そのなかでも「エレ無し5階」と呼ばれ、敬遠されがちな最上階。価格は低層階に比べかなりこなれています。そこを逆手に取ってみるのも、確信犯的にはアリだと思います。これをリフォームでサラッと仕上げると良し。旧公団の分譲団地の場合、敷地持分も大きく土地という観点からの資産性が高い場合も多い。持分は5階も1階も変わりませんからね。

団地だけではありませんので、最後にひとつ。マンションのなかには、あえてEVを設置しないことで優れたプランと維持の経済性を両立させた素敵な低層3階建もあります。閑静な住宅地の大きな敷地に、戸建住宅群ではなく集合住宅が設計された時代があったのです。そのことはまた改めて触れるつもりです。

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