寒風と共に去りぬ

この晩秋から冬にかけては、いつまでも暖かかったものだから、年末になっても葉が落ちずに残った樹々をずいぶんと見掛けました。

ですが年が明けてみれば、そんな葉っぱたちも寒風とともにすっかり落ちてしまって、空を見上げるといつも通りの冬らしい景色です。

日本各地から大雪の便りが聞こえてくるこんな時節にも、スカッと抜けるような青さを見せる太平洋側、南関東の空ではあります(雪を楽しみにする子供たちは多いのですけどね‥)。そんな空を見上げて、風が光る、という言葉を思い浮かべることがあります。

風が光る‥。

ご存じの通り、本来この表現は寒い時季のものではないのですね。そう、すっかり寒さは遠ざかり、暖かくなって春爛漫‥。うららかな日和に相応しい表現で、やわらかな風まで輝いて見える様子が目に浮かびます。

でも、僕にとっての「もうひとつの光る風」とは、年が明けて(感覚的に)明るさが戻ってきた頃の光。冷えた空気がピンと張り詰めるなか、青い空を渡る澄んだ風のなかに見える(気がする)光なんです。(撮った上の写真はイメージです(笑))

‥‥なんちゃって。

ホントは寒いの苦手‥。やはり春の訪れが待ち遠しく、(本来の用法がいうところの)風が光る季節が楽しみなんですけど。

そうは言っても、現場は動いているのです。暑かろうが、寒かろうが‥。僕のところでも、もうすぐ新しい工事がスタート。風が光る春に向かって発進です。

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