そんなの知りません

昔むかし、あるところに著名な住宅評論家がいました。「ところでイケダさん、この住戸の収納率は何%ですか?」

「はい、私のところでは算出しておりません!」

後日、収納率を答えられない担当者がいる、と記事にしていただきましたとさ。めでたし、めでたし。

”収納率”は、当時この評論家先生がマンション評価の際、盛んに使用した指標のひとつ。要するに専有面積に対する収納面積の割合です。指標にするのは勝手だけど、押し付けないでほしいな。

収納無しの大部屋だっていいじゃないか!それとも主寝室3帖にクロゼット5帖なんてどうだ、収納率だけはいいゾ! ‥‥なんて。悪態ついて放置していた矢先の出来事でした。子供っぽいハナシです、今思えば。

特に大部分の新築(ファミリー)マンションは外観も間取りも似ていて、立地と価格だけの勝負になってしまうから、収納率みたいな指標もあるといいんでしょうけれど。でもなんだか、益々ツマラナイ感じ。どんどんマンションが面白くないものに見えてくるわ。

でも僕たちは知っている。数字にとらわれない、楽しいマンション選びがあることを!お得もいいけど、心地もね。

ちなみに、今も収納率なるものが営業現場で使われているかは知りません。もう先生も居られないし、僕も新築には興味がないし。

そしてもっと言うと。どこwhereに住むかも大事だが、どのようにhow暮らすのかがもっと大事、ですものね!

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