おけらの七つ芸

ちょっとピンボケ‥‥

畑でかわいい生き物を発見。おけらです。正しくはケラというのかな。

「ぼくらはみんな生きている♪ ‥ミミズだっておけらだってアメンボだって‥ みんなみんな生きているんだトモダチなんだ♪」と、ご存知の童謡に登場するおけらです。ちなみにこの歌「手のひらを太陽に」の作詞はアンパンマン作者”やなせたかし”さんなのですね。お若い頃(この歌1961年です)からの一貫した世界観です。

おけら、普段は全く見かけません。珍しいです。ジャガイモの収穫で土を深く掘り起こしたので、寝床や地下道ごと地上に引っ張り出してしまったのでしょう。ゴメンね。

黒目はクリクリ。前脚は水掻き、いや土掻きがモグラのようで、虫というより小動物のようです。手に載せると、一生懸命に指の隙間を進むべく土掻きを動かすので、くすぐったいのです。

地中を行く、地を駆ける、水中を泳ぐ、空を飛ぶ、壁を登る、鳴く、これだけの技を繰り出す様はまるで忍者か、君は‥。でも残念ながら、彼は多芸だけれど、器用貧乏。”おけらの七つ芸”と言われているのだとか。

なんでもできるけれど、決め手に欠ける。そんな器用貧乏も素晴らしいじゃないですか。

リベラルアーツ。話は飛躍し過ぎですが、幅広い(さらに深いほうがいいが)土台を築いた上にこそ、しっかりとしたものができる。

そんな引出しの多さは、その後備えることになるだろう専門性をきっと支えてくれるはず。住まいの作り手に置き換えるならば、暮らしへの豊かな想像力があってこそ、平面に描いた設計図が立ち上がってくるはず。僕は設計士でないし、図面は立ち上がってこないけれど‥‥。

そんなこと考えたこともなく大人になった僕は、今頃そんなことを思うのでした。

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