カリモク60(ロクマル)

写真中央は、カリモク60(ロクマル)のKチェアです。

カリモクとは家具メーカー。60(ロクマル)とは1960年代の意味で’60s。‥ということでいいのかな。

60年代からほぼ変わらずに生産され続けている、カリモクの原点とも言えるソファです。ナガオカケンメイさんというデザイナーとの出会いによって新たに60ブランドを得て、廃番寸前から復活を遂げるわけですが、その辺りはここでは省略。

このKチェアを起点にダイニング、デスク、ボードなどがフルラインナップされており、「ワールド」をつくることができます。写真はスタンダードな黒ですが、緑色のモケットなどはレトロ感満載です。そうです、旧い電車の座席だった緑色のアレです。

カフェ用のテーブル・チェアとしてよく見かけるKチェアですが、僕が手掛ける古い団地にも似合います。そもそも団地とこのチェアは、同年代に生まれた兄弟みたいなものですから。

畳にラグを敷いて置いてよし。板貼りに置いてよし。フルリフォームに置いてよし。と、団地になんでもよし。そもそも団地の始まりは和洋折衷です。だって「居室は全て和室」+「ステンレス流し付き台所兼食事室」です。

ちなみに写真の住戸も、以前は障子で部屋が仕切られた典型的な間取りでした。押入を撤去して現れた梁下部分に、ちょっと面白い収納兼引戸を造作しています。また、ソファの背中には空間を緩く仕切る白い壁が立ち上がっています。

Kチェアが似合うか、どう似合うか。そこからリフォームを考える、をやってみようと考えています。

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