ドラえもんのふるさと

ドラえもんのふるさとは、おそらく未来のどこか。漫画を丹念に読み込めば描かれているのかも知れませんが、僕にはわかりません。

でも、現世(ちょっと違うか?)でのふるさとは多分、川崎市多摩区。東京から多摩川を渡ると見えてくる、多摩丘陵の端部です。作者の藤本弘(藤子・F・不二雄)さんが長く暮らした緑濃き丘の上、此処こそがドラえもんのふるさとなのではないでしょうか!

もちろん都内の仕事場において、数々の作品が実際に生み出されたのでしょう。しかし一方では、静寂の森を臨む自宅での時間が多くの着想を生み、長年の創作活動を支えてきたに違いないと(勝手に)想像します。

そして何よりも、同じ多摩区内には「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」があるのです。これをもって、この地はふるさとと言ってもいいですよね。

と書き進めながら、はじめて知ったことがありました。なんと、藤本さんの出身地である富山県高岡市には「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」なるものがあるのですね。少年時代を育んだ水と土がある場所、そこはドラえもんにとってもきっと故郷ですね、納得。

だとすれば川崎市多摩区は、第二のドラえもんのふるさと、でどうでしょう。いずれにしても手前勝手な話ですが‥‥。

ところで、多摩川から生田緑地へと連なる多摩区中心部は、ここ数年で大きく変わりそうです。登戸駅周辺の区画整理が進行中。隣駅向ヶ丘遊園ではダイエー閉店と不動産会社への売却が告知されました。更には、生田緑地に連なる向ケ丘遊園の跡地計画も再び動き出しています。

他沿線に比べのんびりとしていて、水と緑に恵まれたこの地域。この地の変化を、ドラえもんと一緒に楽しみに眺めていることとしましょうか。

Facebooktwittermail