たぬき

たぬきだけでなくハクビシンも。かわさき宙(そら)と緑の科学館@生田緑地

先日、多摩丘陵の一角にある住宅地を行くたぬきを見かけました。犬や猫とは佇まいが違います。足早に近づくと一軒家の庭先に逃げ込みこちらを伺っています。上の写真のようなオトナでなく、コロンとして。え、豚じゃないよなぁ。かわいいです。

遠目にも、やはり違和感があるのです。犬や猫とは違い、人間が管理する空間では異物なのでしょう。数十年前までは、ここはたぬきの暮らす森だったのかも知れないのに‥‥。ふと、そう思います。

たぬきは、街と森のあいだに存在する生き物。街に顔を出すのは、たぬきの居場所を人間が必要以上に多く貰い過ぎたからなのかもしれません。でもまだ幸いなことに、ここ多摩丘陵にはいくらかの森だけは残されました。

だからこそ、せめて僕は、既にある建物を大切に活かす側にいたい。無理なく気持ちよく暮らせる空間を提案したいものです。

実は、僕にとってたぬきは珍しくありません。緑の最前線にあるマンションを手掛けることが多いので見かけるし、目撃談もお聞きします。野鳥も多い。春先にはまだ舌足らずのウグイスが鳴いています。青空、新緑に鳥の声、ここは桃源郷‥‥。そんな気分です。

あ、今メジロが来ました。

上の写真は生田緑地にある科学館です。丘陵の自然を知ることができる清潔な建物にはプラネタリウムも。現在の投影機メガスターを開発したクリエーター大平さんは、ここの旧プラネタリウムが大好きで子供の頃に通っていたんですって。技術者を再輩出ですよ、すごいですね!

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