空想する場所

新しくなった原宿駅と明治神宮の森を眺めて、この人は何を想うのでしょうか

会社を始めて以来、いったい何度通ったことでしょう。

「どちらまで?」 「ちょっとIKEAへ」

郊外にスウェーデンカラー青と黄色の巨大な建物は、僕のおもちゃ箱。この場所との行き来は100回を下らないだろう。内装材あり、住設機器あり、家具あり、小物備品あり。そして食堂でもある。

そして何より、部屋を再現したディスプレイがこれでもか、と続いている。はっきり言ってひとつずつの家具は、悪くはないけれどそれ以上でもない。でも、こんなに廉価な家具たちで構成された部屋の、なんとイメージ豊かなこと!

独立当時からマンションのリフォームに関わることを考えていたけれど、その意を強くしたのはIKEAでの光景。こんなにたくさんの人が、皆楽しそうにそれぞれの部屋を廻り、つぶやいたり、熱心に語ったり、寸法を測ったり、品番を控えたりしている!

そして、ほとんどの人は大きな買い物はしなくて、1階マーケットホールで本日のお気に入りの一品を選んで帰るのだけど。

そんなIKEAの家具が似合う、つるつるピカピカでないシンプルな住宅。そんな、ありそうでないものをマンションリフォームでつくっていたい。そう思います。

そう言えば、原宿に小さなIKEAができました。売られている物は同じなんだろうけど。やっぱり郊外の大きなおもちゃ箱を廻りながら、ワクワクするモノを見つける方が、僕はいいなぁ。

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